地域おこし協力隊活動記録

西都市の地域おこし協力隊として、2022年8月~2025年1月の2年5か月間、活動しました。
どんな活動をしていたのか振り返ります。

空き家等情報バンクの運営

【西都市 空き家等情報バンク ホームページ】
西都市空き家等情報サイト こんね!四季を彩るロマンのまち西都-

新規登録の申請受付、物件利用希望者からの相談対応、宅地建物取引業者との連絡調整などを行いました。
また、市内を巡回し、空き家・空き地の所在や状態などを調べて回りました。
任期中の調査件数は109件に上りました。

調査済み空き家の位置を地図に落としたもの。

空き家は、治安、衛生、防災などの観点から、それ自体が周囲に悪影響を与える可能性があります。
そうでなくても、立地条件の優れた宅地を、空き家が占領している状態は、
地域活性化の観点からも望ましくないと思っています。
司法書士になってからも、空き家の問題については、生涯取り組んでいきたい問題だと思っています。

空き家バンクの業務に関して、特に印象に残っている出来事をつづります。

地元中学生との交流 (2022.10)

空き家を使って地域活性化できないか。
そんなことを考えている中学生達と巡り合う機会がありました。
地元宅建業者さんのご厚意のもと、近くの空き家を見学する場を設けました。

中学生オリジナルの広報チラシ(左)。地元のお祭りで配布してくれました。

地域おこしのプレーヤーは、自分だけじゃない。
心強い同志がいることを知り、勇気をもらいました。

のちにインタビューにも応じてもらいました。
その時のインタビュー記事は↓のリンク先をご覧ください。

【はじめるVOICE】
https://www.instagram.com/p/CnTFXj-vyNP/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

相続登記の説明会(2023.3)

宮崎県司法書士会の、講師派遣制度を利用して、
相続登記と成年後見制度についてのセミナーを企画・開催しました。

2024年4月からは相続登記が義務化されるという状況もあってか、
相続登記の回は満員(40名)のご参加をいただきました

余談ですが、このフライヤーは西都市内の回覧板に入れて回覧しました。
ほぼ全ての参加者が、その回覧板を見て参加を決めたとのことでした。
広報媒体としての回覧板の強さを実感しました。

宅地建物取引士の資格取得と登録(2023.5)

空き家バンクは宅建業ではありませんが、
不動産関係の業者さんとも頻繁にやり取りを行います。

「なにか、名刺の箔になるものが欲しいな……」
そんな思いもあり、宅建士の試験を受験、合格。
後に、「宮崎 第7032号」として登録も行いました。

やや不純な動機から取得した資格ですが、
司法書士として今後活動していくうえでも、
非常に大切な気づきを得るきっかけとなりました。

それは、「お客様にとっては、不動産取引こそが目的なのであり、登記はそのための一手段(手続)に過ぎない」ということです。
不動産登記法の第一条にも、「取引の安全と円滑に資することを目的とする。」とあるとおりです。

では、なぜ登記が重要なのか。
これは「飯塚が司法書士になることが、なぜ西都市の地域おこしにつながるのか」という問いにも繋がってきます。

詳しくは別の機会に説明しますが、登記を整えることで取引を促し、不動産の有効活用につながる、というのが一応の答えと考えています。

このサイトの名前「fair,flat,free」の由来とも関連しますので、いずれ詳しく語らせていただく予定です。

空き地・空き家なんでも相談(2023~2024)
残念ながら現在は実施しておりません…

宅建士の資格を生かして、何かできないか。
考えた結果、「空き地・空き家なんでも相談」という企画を立てました。
期間中なら、誰でも・なんでも・無料で相談できるという企画です。

空き家のことを、ワンストップで無料で相談できる窓口が見当たらないなあ……と思ったのです。
本来なら、相談先としては不動産業者さんが最適なのでしょうが、
市民の方と接していると、「いきなり不動産屋さんはちょっと敷居が高くて……」という声もあり。
本企画はそれなりに好評でした。

また相談者の中には、
「新築用地を探している。○○の辺りに空き地があるんだけど、買い取りの交渉をしたいので、所有者を調べてほしい」という方も。
不動産登記簿でわかる範囲ですが、お調べしたことがあります。
登記名義を整理しておけば、こういう話が舞い込んでくる可能性もあるということですね。

空き家解消説明会(2024.10)

西都市生活環境課と共催で、空き家解消のための説明会を開催しました。
市内の5会場で開催。計47名の方にご来場いただきました。

空き家バンクの成功事例を交えつつ、
空き家を利活用する4つの方法を紹介させていただきました。

参加者の皆さまからも、多くの質問や要望をいただきました。
実際に地域に赴いて、実情を勉強することの重要さに改めて気づきました。

移住・定住促進、シティプロモーション

はじめるVOICE

西都市内でなにかを「はじめた」人にインタビューし、
Instagram上で紹介する企画です。
私が着任する以前から続いており、3年以上続いている定番企画です。

Instagram

何を「はじめた」かは人それぞれ。
創業、就農などの本格的なチャレンジもあれば、
家庭菜園、園芸、ペットとの暮らしなど、小さな生活の変化を取り上げることも。

インタビュアーとして、西都暮らしを楽しんでいる方と多く接する機会を得たことは、
私にとってもかけがえのない財産となりました

X(旧Twitter) 移住はにわ@西の都

X(旧Twitter)上で、移住生活模様を発信しています。
Xアカウント 移住はにわ@西の都
私は横浜から移住してきたのですが、
西都市で生活していると、ふとした時に、
「あ、これは横浜の友達と共有したい」と思う瞬間があります。

七輪で生カキを焼いたり、河原でワラビを採ったり、
生きた川カニをたくさん貰って四苦八苦したり、マムシに遭遇したり。

移住者である自分自身が、カントリーライフを楽しんでいる様子を発信することで、
都市部でくすぶっている移住意欲を刺激することを狙いにしてはじめました。

大反響だった「うなぎてぼ」の写真です。「懐かしい!」「何これ?」対照的な反応をいただきました。
自作小説「とある村での半農半勇てげてげライフ」

西都市をファンタジーの村に置き換えて、
そこに「半農」の勇者とマメシバがやってくる……。
そんな構想からはじまったオリジナル小説です。

地元新聞社の記者「ミャケ」、その姉「ミフネ」、
農業50年のベテラン農夫「サンザ」、魔女の「トノ」に「コリ」神父。
西都市民ならどこかで聞いたことのある名前のキャラクター達の冒険譚です。

司法書士試験の勉強が忙しくなってしまい、
今は連載中断中なのですが、いずれは必ず完結させたいと思っています。

↓のリンクからご覧いただけます。
とある村での半農半勇てげてげライフ | ファンタジー小説 | 小説投稿サイトのアルファポリス

挿絵を描いていただいたのは、ムクロジさんという方です。
お仕事のご依頼は、次のリンクから。
ムクロジさんのプロフィール | SKIMA(スキマ)

その他の活動

妻みらい塾メンター活動

皆さんは、「総合的な探究の時間」というものをご存じですか?
高校のカリキュラムの一部として、
教科の枠を越え、地域などと連携して課題解決を目指す時間です。

西都市唯一の高校である、妻高等学校では、
この「総合的な探究の時間」に、「妻みらい塾」という教育活動を行っています。
生徒たちは学校を出て、地域住民などと連携し、少子化や地方創生、特産品開発や文化財研究などを行います。

生徒は5人前後で一班となり、各班には教員とは別に、「メンター」と呼ばれる大人がつきます。
私は自主企画の一環として、このメンターとしての活動を2年間行いました。

担当した「Music of 西都」班。音楽フェスを開催し、新聞各紙にも取り上げられました

その他の掲載媒体

以上のほかにも、私の地域おこし協力隊としての活動については、
次の媒体でご報告しています。
あわせてお読みいただけると幸いです。

広報さいと(地域おこし協力隊 活動報告)

西都はじめるPROJECT はじめるMAGAZIN

まちづくり西都KOKOKARA 西都市地域おこし協力隊員 飯塚の活動報告

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